「悲願のPC入るバッグができました」

foufouで当たり前になった「革製品」 一つ一つ、初めてのことが多いので時間はかかっていますが段々と「foufouらしさ」を言語化しないレベルで制作チームとも共有できてきている気がします。 そうなるとあとはデザイナーの僕が旗をあげ、目的の方向を示せば全員で滞りなく動けます。 今回は、これまでで一番大きな革バッグを制作しました。

[素材について]

・革の特徴 生後6ヶ月から2年までの原皮を使用した革です。仔牛と成牛の間ですが、勿論食肉用です。仔牛と成牛の間なので、キメの細かさ、耐久性などをどちらも兼ね備えた高級素材です。日本の工場でも限られた場所でしか作れません。

・銀付き革 銀付き革とは、革の銀面を使ったものです。革の一番外側の表面を「銀面」と呼び、この銀面の傷が少なく、きれいな状態のもののみが銀付き革として使用できます。そのため生産数に限りがあり、高価になる傾向があります。色ムラや傷などを目立たなくする磨き処理などは行わず、キメやしわなど、革本来の風合いを活かしているのが特徴です。素材や仕上げ方によって質感は千差万別です。仕上げには染料を使ったセミアニリン仕上げと呼ばれる技法が使われています。経年変化による光沢や質感は、革製品の醍醐味といえます。

[デザインについて]

私は16インチの2019年モデルのMacBook Proを使っています。重くて一番大きなものですが、そのパソコンがすっぽりと入ります。 170cm細身の私であれば肩がけにして使うこともできます。一番カバンが綺麗に見えるのは手持ちの状態なので、かっこつけたい時は手に持つことをお勧めします。 クラシックでシンプルな佇まいのバッグは、これまでのfoufouの革製品の「ステッチや部品を表に出さない」というこだわりを守りつつ、ハンドバッグとしての機能性を持っています。

表面には無駄な装飾もなく、時代を選ばず、合わせるお洋服のテイストも選びません。例えば真っ黒のドレスでも、カジュアルなデニムでもブラックの革が引き締めてくれます。ファスナーは下まで開きますのでガバッと開きます。

内側の片面には二つに分かれた内ポケットと、もう片面にはファスナー付きのポケットがついています。ブランドロゴは主張せず内側にひっそりと輝いております。

[お手入れについて]

・付着物を落とすためにブラッシングする
ブラッシングは牛革のお手入れ方法として代表的なものです。牛革製品の表面に付着したホコリやチリを落とせます。その際は表面にキズが付かないように優しく丁寧にブラッシングしましょう。ブラシにはさまざまな種類がありますが、牛革に関しては毛足が長くコシのある馬毛ブラシがおすすめです。頻度に目安はなく、ホコリがたまらないようにできるだけ日常的にするのが良いと思います。

・水分や油分を補給するためにクリームを塗る
クリームは、牛革製品に水分や油分を補給し、保湿効果を与えるためのお手入れです。 ブラッシング後に実施するお手入れですが、頻度は半年~1年程の間隔でかまいません。 清潔なクロスやスポンジ、布などにクリームを少量取り、革表面に満遍なく塗っていきます。 一ヵ所に塗り過ぎると変色してしまう可能性があるため、あまり目立たないところから塗るのがおすすめです。 革製品は放置していると乾燥し、ひび割れてしまいやすいです。そのため、クリームは製品を長持ちさせ、 美しくエイジングさせるために必要なお手入れといえるでしょう。

・汚れや水濡れを防ぐために防水スプレーをかける
防水スプレーの吹きかけも重要なお手入れ方法です。 牛革はおおむね耐水性が低いため、雨に対する予防も兼ねて防水スプレーをかけるようにしましょう。一度端っこで試すのがお勧めです。

30cmくらい距離を取ってスプレーして、全体的に満遍なく吹きかけたら乾くのを待ってください。 スプレーと革製品は種類ごとに相性の良し悪しがあるため、全面へ吹きかける前に目立ちにくい箇所に使って 変色しないか様子を見するのがおすすめです。

[アフターケア]
使う中で気になることがあればお問い合わせください。

修理も承っております。

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