こだわらないことを見極めるのをこだわる

ディテールや仕様にこだわり始めればどこまでもこだわることができてしまいますが、foufouに求められている仕事は適度で高すぎない価格というところ。
そこを徹底的に求めるためには何でもかんでも「最高」を求めてはいけないのです。
例えば今回、縫い代の始末は「ロック始末」という一般的な方法を選んでいます。より高級感のあるものを求めるならば、ここは「パイピング」を施すはずです。
しかし今この「ロック」と「パイピング」というワードを聞いても「なんですかそれ？」となる方がいるように「実際はそこまで気にならない」方も多いんです。

良い悪いではなく「foufouに求められている価格」を実現するためにここはロックにしました。
しかし、その変わり、しっかりとした中肉厚の素材(ぺらぺらだとテンション下がる)、比翼仕立て、アンブレラヨーク(背中のひらひら)、インバーテッドプリーツ(背中のぱっかーん)と贅沢な仕様。「フランス映画に出てくるコートみたい」という言葉がぴったりの仕様です。

シルエットは今回はあまり大きすぎないように抑えめのサイズ感。
画像は165cmのモデルさんがⅯサイズを着ていますので、foufouにしては小さめかもしれません。

バルマカーンコートは少しシュッとしたシルエットのほうが品がよく見える気がしたので、これは僕の好みですがフレアはいれませんでした。
パンツスタイルはもちろん、例えば画像のようなベージュのフレアスカートと合わせるとモードよね。グっとくる足元。

春用なので裏地はありませんので、5月前までの「なんか昼あったかいけど夜寒くね？」というシーズンで活躍。秋も然り！
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