これまで作ってきたトレンチコートは、時代の変化によって古く感じられるディテールをなくし
ミニマルでシンプルなデザインを心掛けていました。

例えば肩についた肩章や小さめのガンフラップなどはそれだけにフォーカスすると
「デザインが主張しすぎている」ように思えるかもしれません。

以前、軽井沢で見た白髪の女性が
トラディショナルなトレンチコートを品よく纏いつつもカジュアルに着こなしているのを見て、
「今だからこそ、あえてトラッドなトレンチコートはサイズ感によってはありだな」と感じました。
この場合のサイズ感とは着たときのサイズ感はもちろんですが、
それぞれのディテールのバランスにも気をつかうという意味です。

色味は控えめな光沢が美しい玉虫色。
ボタンは主張が激しすぎないように落ち着いた色味にしてあります。
襟は立てられるように芯をしっかりといれました。

男性にも着ていただけるように両前にボタンホールを開けています。
ガンフラップに前立てを忍ばせることで男性でもフォーマルにきていただけます。

ついでにベルトにはDリングをつけるという贅沢仕様。
(あまり大声では言いたくないけどこれでお値段が送料税込3.5万、、、企業努力、、、！)
伝統的なディテールを残しながら、 foufouらしさのある雰囲気になりました。

S・Mの2サイズ。