社内インタビュー①

「わからないことを、
一緒に悩み続ける仕事」
── バックオフィスチームマネージャー 神田

foufou社には「バックオフィス」「生産管理」「営業」の3つのチームがあります。そのうちバックオフィスは、他の2つの名前に収まらない仕事の多くを引き受けているチームです。

人事も、労務も、法務も、そして会社の屋台骨である基幹システムづくりも。表からは見えにくいけれど、foufouというプラットフォームを支えています。

今回は、そのバックオフィスチームを率いる神田さんに話を聞きました。少人数だからこその守備範囲の広さ、答えのない問いと向き合い続ける難しさ、そして「誰がやっても回る組織」をつくるために今取り組んでいること。foufou社で働くとはどういうことなのか、その手触りが伝わるお話です。

── foufou社はお洋服やコンテンツの方がお客様から注目されがちですが、神田さんが率いるバックオフィスチームは、どんな役割を担っているのでしょうか?

バックオフィスといっても、foufouはまだ全然小さい会社なので。一般的には人事・総務・経理のような、いわゆる管理部門の仕事がバックオフィスだと思うんですけど、今のfoufouにはバックオフィスチームのほかに「生産管理チーム」と「営業チーム」があって、その2つの名前に収まらない仕事は全部バックオフィスがやっている、という感じなんです。だから、本当にfoufouというプラットフォームを支えているチームかなと思っています。

── 少人数な分、守備範囲がすごく広いんですね。foufou社のバックオフィスならではのミッションを教えてください。

ミッションについて、ちゃんと考えたのは今回が初めてで。会社としても「これ」と決めていたわけじゃなかったので、マネージャーという立場で改めて考えてみたんですけど──「他のチームが背中を預けられるチーム」になれたらいいなと思っていて。名前のつかない、多岐にわたる仕事をやっているので、「何かあったらバックオフィスに聞いとけば大丈夫」とか、労務や法務などで「これどうなんだろう」と迷ったときに聞けば安心できる。そういう存在になれたらいいなと。だから、背中を預けられるチームになることがミッションかなと思っています。

── 屋台骨を支えているのが、独立してから育ててきた基幹システムだと伺いました。これだけ小さな規模で、なぜ自社システムを育てているのでしょうか?

最初のきっかけは生産管理でした。foufouってお洋服を売っているので小売業と思われがちなんですけど、実はがっつりメーカーでもあって。生産管理をやろうとすると、既存のシステムだと通常のフローに乗らないことが多いんです。だからまず、生産管理のために自社でシステムを整えた、というのが一番大きなきっかけですね。

それに、今後「新しいことをやりたい」となったとき、既存システムに乗っかっていると難しい場面が出てくると思うんです。自社で開発できていれば、そこに柔軟に合わせて、今のfoufouが使いやすいようにアジャストしていける。そこは自社システムならではの強みだなと思います。

── foufou社は小さな規模ながら、上場会社の子会社という立場でもあり、情報や数字を丁寧に追う場面が多いと思います。そのあたりで感じる、リアルなバックオフィスの苦労はありますか?

そういうのってバックオフィスだけの苦労じゃないんですよね。アパレルって華やかなイメージを持たれがちですけど、正直、泥臭いのはどこのチームも同じで。生産管理もコスト管理をしているし、営業も売上の1点のズレを細かく追っている。会社の中に「華やかなだけの部署」ってないなと思っていて。

それよりも私が一番大変だなと思うのは、これもバックオフィスに限らずですけど「明確な答えがないものを延々と悩み続けること」なんです。採用や人事もそうだし、ブランド運営自体に明確な答えがない、というのは代表もよく言っていて。延々と悩むのは大事なことでもあるんですけど、答えがないぶん、みんなが一番大変なところだろうなと思います。

── foufou社で働く人には「知的な体力がある人」という軸があって、それが簡単に答えを出さないこととつながっていそうですが、神田さんが思う「知的な体力」とは何でしょうか?

会社が掲げているように「悩み続けられる」って、本当に難しいなと思っていて。「わからない」を許容できる人、というイメージですね。わからないから諦めちゃうことって多いと思うんですけど、そこで放り出さずに、「わからないから一緒に考えよう」ってもう一回肩を組める人。それを続けられる体力があれば、考えていけるのかなと。

「わからない」につまずいても、なんでわからなかったんだろう、じゃあ次はどうすればいいんだろう、って明確な答えがなくても一緒にあーだこーだ言って悩み続けてくれる人。そういう、一緒に考えてくれる体力が知的な体力なのかなと思います。

── 悩み続けることは個人にとっても難しいけれど、組織として許容するのもすごく難しいですよね。神田さんの目線で、foufou社が「悩み続けられる場所」だと感じるのはどんなところですか?

ある程度待ってくれる、というのは大きいですね。もちろん決めなきゃいけないこともあるし、リミットもあるんですけど、代表自身がマネージャーにある程度権限を委ねてくれていて、その判断を出すまで待ってくれている。

こちらも、お仕事だから無限に時間を使えるわけじゃないんですけど、その中で待ってくれているからこそ、ギリギリまで最大限考えようと思える。そういう環境だなと思います。

── foufou社では毎週、システム開発を委託しているソニックガーデン社と定例をして、現場の課題をシステムに落とし込んでいると伺いました。社内の人が使いやすいシステムを作るうえで、こだわっていることは何ですか?

エンジニアさんとやり取りするって、一般的には「要件定義をちゃんとしなきゃ」というイメージで、私もそう思っていたんです。でも今大事だなと思っているのは、その手前にあることなんですよね。「なんか使いにくいな」「ここやりづらいな」みたいなことを、要件が固まる前の段階でも相談してみる。そこから始めることが大事だなと思っています。

── 面白いですね。悩み続ける手前に、まず「わからなさ」や違和感に気づけるかどうかがある。日々の違和感やちょっとしたやりづらさを拾うサインやセンサーは、foufou社の中でどう機能していますか?

自分自身もふと気になったら発信するようにしているし、普段そうしているからか、他チームのマネージャーからも「ここ、こうだったらいいのにな」って相談ベースで言ってくれるんです。それがないと仕事が止まるわけじゃないけど、「もうちょっとこうだったらスムーズなのに」みたいな声。開発まわりだと、そういう声をちょこちょこ拾うようにはしていますね。

── 違和感やわからなさって、組織だと共有しにくいものだと思います。それを「口にするようにしている」とのことですが、社内全体の空気づくりで、神田さん自身が意識していることはありますか?

マネージャーが部下に「困ったら言ってね」「わからないとこあったら聞いてね」って言うのは当然だと思うんですけど、それだけじゃ言ってくれないなと個人的には思っていて。自分が部下の立場なら言いづらいこともあるだろうし。だから、自分が言うことで「小さなことでも言ってもいいんだ」と思ってもらえるようにしたい。

あと、言ってくれたことにはちゃんとフィードバックしようと。「違和感をあげてくれてありがとう」って、言葉や行動で還元する。そうすると、また言ってくれるのかなと思っています。

── 日々の業務はかなり地道で、お客様からは直接見えにくい部分だと思います。どんな瞬間に「自分たちの仕事がfoufou社の価値やお客様の安心・喜びにつながっている」と感じますか?

私の所属するバックオフィスの目線だと、まず配送ですね。お客様が当たり前に購入できて、ちゃんと商品が届く。そんな風にプラットフォームとして回るように淡々と続けていることが第一で、それがfoufouが成り立つために自分の仕事がコミットできている部分だなと思います。

お客様の安心や喜びという点だと、先ほどの話にもつながるんですけど、開発で業務効率が上がれば、会社として利益が出る。その利益でお客様に還元できるんですよね。たとえば2025年4月から始めた良品返品みたいな新しいサービスもそうだし、コストを抑えられれば、もっと手に取りやすい価格で提供できる。大きく目に見える形ではないけど、お客様に直接返せている部分はあるのかなと思います。

── 経理、外部の倉庫さん、エンジニア……社内外のステークホルダーをつなぐハブのような立ち位置ですよね。組織全体が滑らかに動くために、コミュニケーションで意識していることはありますか?

これも先ほどの「気づき」の話につながるんですけど、私個人のマネージャーとしての目線かもしれませんが、困っていそうなところにアンテナを張ること、をしていて。社内のチャットも、細かい業務までは追わないけど、いろんなチャンネルをなんとなく見て、「あ、ここトラブってそう」「ここ怪しいぞ」みたいなところにアンテナを張る。

それが問題解決の手助けにつながることもあるし、トラブルになる一歩手前で「次はこれが起こらないようにしよう」という会話が拾えることもある。それを見て、「これ、人の手をかけずにシステムで解決できないかな」と考えるようにもしていて。そこは大事にしていますね。

── 小さな気づきや違和感を発見する力って、意外と仕組み化されにくいですよね。神田さんは、それをどうコントロールしたり、ルーティンにしているのでしょうか?

もちろん得意不得意はあると思うので、私はそれが苦にならないタイプだった、というのはあると思います。まんべんなく情報を追っているほうが、自分も安心するんですよね。急に「助けて」ってヘルプが飛んでこないぶん、心構えや準備をしておける。だから、人のためというより自分の業務のためにも、俯瞰して全体を見ているほうが、結果みんなスムーズに進むなと思って。そうやっているところはあるかもしれないです。

── 会社が少しずつ大きくなる中で、属人化を防ぐ仕組みづくりも重要になっていると伺いました。「誰がやっても回る強い組織」を作るために、今一番注力していることは何ですか?

やっぱりマニュアル化、可視化ですね。これまでは人数が少なかったからこそ、口伝とか、社員間の阿吽の呼吸でやっていた部分が多くて。それでお互い分かり合えていたし成り立っていたんですけど、人が増えていくと、それでは通用しない部分が増えてくると思うんです。

しかも単純な業務フローのマニュアルだけじゃなくて。今の担当者が無意識に「これだったらこっちの方がいいだろう」って取捨選択している、意思決定の部分。それって会社にとって大事な資産だと思うので、そこまで含めて可視化したい。「どう考えて、どう選んだから、どうなったか」までマニュアルにするのはすごく難しいんですけど、それができたら、誰が入ってきても「foufouではこういう事柄に対して、こう考えて意思決定しているんだ」と目に見えてわかる。そこはやっていきたい部分です。

── それも踏まえて、今後この基幹システムを通じて実現したいことがあれば教えてください。

基幹システムについては、本当に無限に何でもできるなと思っていて。この3年間で基盤をめちゃめちゃ固めてきて、やっと一本筋が通ってきた。いろんな管理機能が集約されて、データベースとしてちゃんとしたものが出来上がろうとしているんです。そこからどうアウトプットするか、どのチームに最適な形で出していくかは、本当に無限にやりようがあって。具体的に「これ」とは言いにくいんですけど、「基幹システム」という枠を超えた、それ以上の力を発揮できるシステムになっていけそうだな、という気がしています。

── 少し話は逸れますが、神田さんから見て、この求人を見ている人にfoufou社の特徴を3つ伝えるとしたら?

1つ目は、変化を恐れないこと。以前から採用ページにも書いてある、この二つはちょっと相反するところなんですけど、恒久的なものを望みつつ、変化は恐れない。コツコツ続けたい性質だと、普通は変化を恐れそうじゃないですか。でも今のメンバーは変化に臆さないというか、柔軟についてこようとしてくれる。「変わらないものを変えないために、変わり続けていく」って代表もよく言うんですけど、本当にそうだなと思います。ライフスタイルも変化はあるけど、それでもfoufouで働けるように、それぞれがそれぞれに何かを手放したり優先したりして柔軟にやっている。

2つ目は、みんながfoufouを大事にしていること。最近新しく入社したメンバーも、プロダクトが可愛いと思って入ってくれたり、会社として面白みを感じて入ってくれたり。会社立ち上げ当初からいるメンバーもなんだかんだ長く続けてくれていて、「foufouをこうしたい」「foufouを大事にしたい」という気持ちを、好きとはまた別の形でみんな持ってくれているのかなと。私自身は正直、プロダクトの顧客というわけではなかったので、どちらかというと「組織として、ブランドとして長く続けていきたい」という想いのほうが強くて。いまも働きやすい環境で働けているなと感じるので、この場所を大事にしたい、という気持ちでやっている部分が大きい気がします。

3つ目は、フラットであること。実際は「いやそうじゃない」というメンバーもいるかもしれないけど(笑)、元からいるメンバーも新しく入った人も、フラットであろうとしてくれている。感情の面もそうだし、いい意味であまり流されないというか、自分を持っている人が多いなと思います。

── バックオフィスって、むしろ「変化しないこと」が大事でもありますよね。性質としては変化しないほうが安心側だと思うんですが、変化していくことの納得感はどう持っていますか?

確かに業務面では、変えないほうが安心だし楽でもあるんですよ。「これは仕事を増やすな」って思っちゃうこともある。でも、納得感については、「変えた方が絶対いい方向にいくな」と思えたら動く、というのが私の中の基準です。新しいサービスを始めたり、foufouとして何かにトライしようとしているときも、長い目で見て「絶対そっちの方がいいよな」と思えたら、いくら重い腰でも「よいしょ」って感じで変えていったほうがいい。そう思いますね。

── 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。「服が好き」だけじゃなく、組織を運営することや未完成な仕組みを作ることに面白みを感じる人に、どう活躍してほしいですか?

foufouは会社としてはまだ3年しか経っていなくて、本当に未完成な部分が多くて──まだまだこれからの会社でありブランドだなと思います。だからこそ、知的な体力の話にもあったんですけど──一緒に悩んでほしいんです。こちらもまだ答えを見つけられていないことだらけだし、新しいことをやろうとすると、ハウトゥーすらわからないこともたくさんある。だから、むしろ教えてほしい。異業種からの転職であればなおさら、自分が知らないことを教えてくれる人がたくさんいると思うし、自分と違う感性を持った人に出会ってみたい。

いろんな目線で、その人なりに、foufouのチームの一員として一緒に悩んでいってほしい。一緒に悩んで、一緒に苦しんで、答えを出すのを手伝ってほしい。そこを一緒に頑張ってくれる方に来ていただけたら嬉しいなと思います。

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