foufouの代名詞とも言えるバイカラーワンピース。

初代【THE DRESS #22】の長袖バージョンが、こちらの【THE DRESS #32】です。

バイカラーというと甘めのイメージが強いかもしれませんが、foufouが目指すのは、「大人が着て映えるワンピース」。

一般的に薄手の素材を使ったバイカラーワンピースが多い中、foufouが使用するのは肉厚のコットン。トレンチコートに使用されてもおかしくないような、ハリと厚みのある重厚感あふれる生地です。

襟とカフスにも同じく厚手のコットンを使用しています。

このワンピースについて先にお伝えしておきたいのは、デメリットの多さ。

まずは、とにかく着にくいです。着るのに気合いが必要です。

身頃や袖が比較的タイトな作りなので、腕の可動域が狭く、ファスナーが上げづらいです。特に、ウエスト切り替え位置の部分は生地が噛みやすく、foufouの商品史上一番上げづらいといっても過言ではありません。

また、生地が重いので、着ていて肩が凝ります。疲れます。
雨の日は、湿気を含んでさらに重くなるので要注意。

さらに、真っ白な襟とカフスは汗染みやファンデーションで汚れやすいです。
もし汚れたら、早めのお手入れを。

そんな数多くのデメリットがありながらも、長年多くの方に愛され続けている理由は、やはりその圧倒的な可愛さにあるのではないでしょうか。

離れた場所からでもパッと目を引く白と黒のコントラスト。
服の顔とも言える白い襟は、大きすぎず品のあるサイズ感です。

袖口はダブルカフス仕様で、黒のボタンがちょこんとアクセントに。

ウエストにはたっぷりのギャザーが入っていて、フレアが贅沢に広がります。

ギャザーの甘さを抑えるように、ウエストベルトはしっかりと太め幅。ベルトをギュッと閉めることで全体のシルエットがバチっと決まります。

（158cm Mサイズ着用）

バイカラーという甘めに寄りがちなディテールでありながら、大人に似合う絶妙な上品さとクラシカルさ。どこか禁欲的で、修道服のような雰囲気をもった【THE DRESS #32】。

重いし、疲れるし、お手入れも大変なのが分かっていながらも、ここぞ！というときは着たくなる、他にはない唯一無二の一着なのです。