「クラシカルなハンドバッグよ、永遠に」

foufouの革小物のなかでも、
ひときわ時間をかけて、こだわってつくった一品です。
ハンドバッグって、夢がある。

でも実際に持つ機会って、案外少ない。
だからこそ「自分たちが本当に持ちたい」と思えるかたちを、
ふだん着にもなじむバランスで、丁寧に形にしました。

□ 希少な国産の口金
小ぶりなサイズ感。すっと直線を描くフォルム。
だけど持つと、なんだかちょっとだけやわらかく見える。
そんなさじ加減を大切にしました。特にこだわったのが、この口金（くちがね）です。
じつはこれ、国内で数社しかない工房で、オリジナルでつくっていただいています。
特別にラインをお借りして、ひとつひとつ丁寧に、職人さんの手で仕上げてもらっています。
日本製のハンドバッグで、国産の口金まで使っているブランドは、ほとんどありません。
私たちとしても、できる限りでこれからも続けていきたい大切なものづくりの一つです。

□ 革を貼らない、「革でつくる」箱型
見た目はころんとした箱型。
でもこれは、よくある「芯材に革を貼る」アタッシュケース的な作り方ではありません。
革そのものでかたちをつくり、そこに口金をつける
つまり本革そのものが主役になっている、ちゃんとした「革のハンドバッグ」です。
ふたを開けると、がばっと大きく開いて中が見やすく、
小さめのペットボトルや長財布、スマホもきちんと収まります。
電車の改札前でスイカを探して焦るあの瞬間にも、
片手でパカッと開けて、さっと取り出せる。
意外と、現代的なバッグです。

□ 素材とつきあう、ということ
革は、食用の副産物として生まれたものを使用しています。
ただの“素材”としてではなく、長くつきあい、時間とともに育てていく相棒のような存在。
ふれるとわかる、しっとりとした質感。
手にするたび、少しずつ変わっていく表情。
そんな革の魅力を、できるだけ素直に味わってもらえるように、
シンプルな構造と、無理のない美しさを目指しました。

□ ちいさくて、しっかり者
内側には、ファスナー付きポケットと、オープンポケットがひとつずつ。
鍵やICカード、ちょっとした飴ちゃんまで、
きちんと自分の居場所があるって、やっぱりうれしい。カジュアルな日にも、フォーマルな日にも。
たとえばTシャツとデニムに、
ちょっとゴールドのアクセサリーを合わせて、このバッグを添える。
そんな“ちょっとだけ特別”な気分の日に、
自然と手が伸びる存在でいてくれたら、と思っています。

たったひとつの小さなバッグが、
その日の気分を、変えてくれることがあります。
すぐに買えるものではないかもしれません。
でも、ゆっくり検討してもらえたら嬉しいです。
ながく、あなたと旅をするバッグになりますように。