「現代に蘇るクラシカルリング」

静かに光を宿す天然石を、装飾的でクラシカルな枠が包み込む。
現代に蘇るアンティークのようなアクセサリーを作りました。

□ クラシカルという永遠
現代のアクセサリーは、シンプルでミニマルなものが多くあります。
けれど、このリングは僕ららしく「クラシカル」というスタイルを選びました。

なぜなら、クラシカルなものには「永遠性」が宿るからです。
流行に左右されず、いつの時代も美しいとされるデザイン。
それは、装飾の多さや派手さではなく、
人間の美意識に根ざした普遍的な造形だからこそ残ってきたものだと解釈しているからです。

□ 石のこと ― Grey Agate（灰瑪瑙）（はいめのう）

このリングの主役は、天然石 Grey Agate（灰瑪瑙）（はいめのう）
硬くなめらかで、翡翠などの玉石に比べると彫刻が難しいとされる石です。

その特徴的な階層感は、幾重にも重なる透明な層の中に静けさを秘め、
自然が長い年月をかけて作り上げた繊細なテクスチャーを感じさせます。

指先に置いたとき、その落ち着いた色味は決して派手ではなく、
むしろ控えめな光沢と奥行きで、身に着ける人の佇まいを引き立てます。

また古来からお守りのように大切に身につけられてきました。

□ フレームの意匠
Grey Agate を囲むのは、真鍮をベースとしたクラシカルな装飾枠。
イメージソースは古い肖像画を縁取る額縁、細やかな曲線や突起が丁寧に施されています。

アンティークのジュエリーに見られるような装飾。
けれども指に着けると不思議と馴染み、時代を越えて愛されてきたデザイン様式であることを実感します。

このリングの枠は、石をただ支えるものではなく、
石そのものの神秘性を際立たせるための「舞台装置」のような役割を果たしています。

□ 素材の調和
異なる性質をもった素材たちが、一つのリングの中で調和しています。
真鍮は経年によって表情を変え、深みを増していきます。

時間とともに変化していく素材と、悠久の時間を閉じ込めたかのような天然石。

この対比が、リング全体に「物語のある佇まい」を与えています。

□ サイズ感と身につけ心地
石のサイズは 12mm × 8mm。
決して大ぶりすぎず、それでいて存在感のあるサイズ感です。

リングサイズは 11号、13号をご用意。

Grey Agate がもつ落ち着きと、クラシカルな意匠が融合したこのリングは、
一瞬の装いを飾るアクセサリーというよりも、
日々をともに歩む「小さな相棒」のような存在です。

移ろう時間の中で、ふと指先を見つめたとき、
そこにある石の奥行きが、あなた自身の物語を静かに映し出してくれるでしょう。