「誇り高き冬の静けさをまとって」

トレンチコートって、どこか“完成されすぎている”アイテムというか、下手に手を出せない空気感があります。伝統と格式の象徴みたいな存在。
けれど、だからこそ今の時代に、もう一度「自分たちらしいかたち」で提案したかった。
伝統的なトレンチの構造を受け継ぎながら、レディーたちが日常で自然に着こなせる、そんな1着を目指しました。

ブリティッシュウールの確かな質感に、ちょっぴりの冒険心を添えて。

□ クラシックを纏う、現代のスタイルとして
ベースにしたのは、メンズライクな正統派トレンチ。
ダブルボタン、ストームフラップ、バックヨークといった重厚なディテールをそのまま活かしながらも、裾にかけてすとんと落ちるAラインが、どこか気品とやさしさを加えてくれます。
襟を立てれば、キリッとした表情に。ボタンフラップの位置や分量感にも、レディーのための“ちょうどよさ”を仕込みました。

伝統を重んじながら、今の私たちが自然に着られるトレンチ。そんな距離感を目指しています。

□ 英国羊毛という、まるで彫刻のような素材
このコートの魅力を語る上で、はずせないのが素材。
使っているのは、英国羊毛の中でも選び抜かれたヘリンボーンツィード。
見た目に凛とした骨格を持ちながら、ふくらみのあるクリンプ（毛の縮れ）から生まれる立体感とコシが、他にはない存在感を放ちます。
杢調の奥行きあるグレーカラーが、光をやわらかく受け止めて、陰影までも美しく見せてくれるんです。

□ しなやかな構造美。後ろ姿に、物語を。
バックスタイルにも、細部へのこだわりを詰め込みました。
ベルトの重なり、センタープリーツの落ち感、ヨークから覗くヘリンボーンの動き……。
360度、どこから見ても美しいと感じられるように。
歩くたび、少し背筋が伸びて、心が凛とする。そんな存在であってほしいと思っています。

このコートは、日々を淡々とこなすための一着ではありません。
あなたの中の「美意識」と深く握手してくれるような、冬の装いです。
特別を、日常の景色の中で自然に羽織ってみませんか？

【スタッフスタイリング】

身長163cm スタッフケイナ

① グレー×デニムでつくる軽やかトラッドスタイル
ロングコートに淡いブルーデニムを合わせた
カジュアルさと上品さが共存するスタイリング。
コートのウエストをきゅっと締めることで
メリハリのあるシルエットを描き
スタイル全体をすっきり見せています。
足元はブラックのフラットシューズで締めて
クラシカルなムードを保ちながらも軽快な印象に。
オンオフを問わず着られる
こなれ感のある大人のトラッドスタイルです。
（Mサイズ着用）

② モノトーンでまとめた洗練クラシックスタイル
ブラックのワンピースにグレーのコートを羽織り
トーンを抑えた上品な配色でまとめたスタイリング。
高めの衿元を立てることで端正な雰囲気が際立ち
シルエットの美しさをより引き立てています。
レザー小物を合わせて統一感を出しつつ
髪のリボンでほんのり女性らしさを添えて。
静かに存在感を放つ
モダンで凛とした印象の冬のクラシックスタイルです。
（Sサイズ着用）

以上、スタッフスタイリングでした！
皆様ぜひたくさん「ブリティッシュウールトレンチコート」を楽しんでくださいね！